いまさらだがレガシーにおいて《黒の万力/Black Vise(4ED)》が禁止解除されて《時を越えた探索/Dig Through the Time(KTK)》が禁止された。ヴィンテージでも制限を喰らったので、《時を越えた探索/Dig Through the Time(KTK)》はローテーション後に4枚使えるフォーマットは存在しない事になる。

 グランプリ千葉で『Omni Tell』のミラーを見ていたのだが、勝負を決めたのはお互いに《時を越えた探索/Dig Through the Time(KTK)》とカウンターを打ち合いによるアドバンテージ合戦であった。結局勝利したのは《時を越えた探索/Dig Through the Time(KTK)》を通して決め手となるカードを引けたプレイヤーだった。お互いに「ミラーだとこうなっちゃいますよね~」と苦笑しながらスタックを解決していたのがレガシーの禍禍しさを表していた。
 
 解禁された《黒の万力/Black Vise(4ED)》は大昔に第1ターンに《暗黒の儀式/Dark Ritual(MMQ)》から3枚同時に出されて悶絶した記憶がある懐かしいカードである。長らく禁止裁定を喰らっていたので比較的値段は安く、安ストレージに突っ込まれていた記憶がある。何かに使えるかもしれないととりあえず3枚買っておいてがまさかここにきて禁止解除されるとはね。案の定、大幅に値上がりしている。元の値段の10倍ぐらいにはなってるね。
 手札を溜めこむ相手にはよく効く。逆に一気に手札を消費してしまうようなデッキには効果は薄い。とは言えビートダウンでも最初の数ターンであれば多分6点は削れると思うので第1ターンに置ければ宇宙である。
 あるいはこちらからロックを仕掛けて手札を消費させないようにすれば面白いようにダメージが蓄積していく。一番手っ取り早いのがマナを縛る方法。相手は土地を置く以外何もできなくなれば勝手にやられてくれる。
 もう1つは相手の手札を積極的に増やす戦法。《吠えたける鉱山/Howling Mine(M10)》辺りが良き相棒だった。

 レガシーとヴィンテージの勢力図が変わるのは間違いないだろう。

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