むかしむかしの事、僕がマジックを始めた頃のお話。当時は「《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10ED)》と《神の怒り/Wrath of God(10ED)》さえあれば一生遊べる」などと言われていた。というのも当時、この2枚は高額カードで揃えるのが大変だった。しかし、一度揃えてしまえばずっと『U/W Contorol』が組めるので損はしないという意味であった。
しかし、その言葉も次第に揺らぎ始める。まず"第8版"で《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10ED)》がスタンダードを去る。代わりに入ってきたのが《沿岸の塔/Coastl Tower(8ED)》であった。その後"第9版"と"第10版"で連続して再録されるが、それ以降の再録は無い。
《神の怒り/Wrath of God(10ED)》に関しても"第10版"以降、通常のセットでの再録は無く、スタンダードから消え去ってしまった。むしろ現在のスタンダードには白に4マナのクリーチャーの全体除去が存在しなくなってしまった。
かといって下の環境で使えるかというと微妙。2色地形の選択肢が多いので《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10ED)》が優先されて使われる事は少ない。《神の怒り/Wrath of God(10ED)》に関しても速度の遅いデッキぐらいでしか使えないため4枚フルで積むという事は少ないだろう。
じゃああの時何を買っておけばよかったのかというと《Tundra(3ED)》だった。当時はエクステンデッドというスタンダードよりさらに広いカード・プールを持つフォーマットが存在した。このフォーマットにはローテーションがあったので"Revised"に収録されているカードは使えなかったのだが、デュアルランドだけは特別に使用が認められていた。
当時の《Tundra(3ED)》の値段はおおむね2000円台であった。今の値段から比べるとはるかに安い。絶版になってから4~5年しか経っておらず、エクステンデッドをやるのはトーナメント志向の高いプレイヤーというイメージがあってか需要が低かった。無論、僕自身もスタンダードのカードですら手を出せないのになぜエクステンデッドの2000円以上もするカードを買わなきゃいかんのかと思いかう事は無かった。
そして"オンスロート"が発売されるとエクステンデッドでローテーションが行われ、デュアルランドが使えなくなる。使用可能なのはType1とType1.5のみ。今でいうヴィンテージとレガシーである。んがしかし当時はそこまでこのフォーマットは浸透していなかった。レガシーの前身であるType1.5はType1で禁止・制限に指定されているカードがすべて禁止という現在のレガシーとはかけ離れたフォーマットであった。そんなフォーマットを誰がやるのかというと誰もやるわけがない。当たり前だがその時もデュアルランドは買わなかった。
その後ヴィンテージとレガシーが創設されるとデュアルランドの需要は一気に高まり現在の状況になったというわけだ。あの時買っておけばと思う事もあったが小中学生が1枚1000円超えるカードをそう簡単に買えるわけがないので後悔する気にもなれない。
現在は情報伝達速度も上がり、情報格差に悩まされていた日本人も世界で活躍する一方、大会の結果や攻略記事の内容がすぐさまカードの価格に反映される。店側も自由に情報を発信できるようになったので買取価格や販売価格をリアルタイムで伝える事が出来る。これにより起きたのが異常なシングルカードの高騰である。便利な社会になったが故の悩みどころだ。
ここまで来るとレガシーの資産を一から揃えるのとスタンダードを追っかけるのとではほぼ差が無くなっている。前から言われていた事ではあるが、現在はそれが顕著になっていると思う。だからと言って辞める理由にはならないけどね。
しかし、その言葉も次第に揺らぎ始める。まず"第8版"で《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10ED)》がスタンダードを去る。代わりに入ってきたのが《沿岸の塔/Coastl Tower(8ED)》であった。その後"第9版"と"第10版"で連続して再録されるが、それ以降の再録は無い。
《神の怒り/Wrath of God(10ED)》に関しても"第10版"以降、通常のセットでの再録は無く、スタンダードから消え去ってしまった。むしろ現在のスタンダードには白に4マナのクリーチャーの全体除去が存在しなくなってしまった。
かといって下の環境で使えるかというと微妙。2色地形の選択肢が多いので《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(10ED)》が優先されて使われる事は少ない。《神の怒り/Wrath of God(10ED)》に関しても速度の遅いデッキぐらいでしか使えないため4枚フルで積むという事は少ないだろう。
じゃああの時何を買っておけばよかったのかというと《Tundra(3ED)》だった。当時はエクステンデッドというスタンダードよりさらに広いカード・プールを持つフォーマットが存在した。このフォーマットにはローテーションがあったので"Revised"に収録されているカードは使えなかったのだが、デュアルランドだけは特別に使用が認められていた。
当時の《Tundra(3ED)》の値段はおおむね2000円台であった。今の値段から比べるとはるかに安い。絶版になってから4~5年しか経っておらず、エクステンデッドをやるのはトーナメント志向の高いプレイヤーというイメージがあってか需要が低かった。無論、僕自身もスタンダードのカードですら手を出せないのになぜエクステンデッドの2000円以上もするカードを買わなきゃいかんのかと思いかう事は無かった。
そして"オンスロート"が発売されるとエクステンデッドでローテーションが行われ、デュアルランドが使えなくなる。使用可能なのはType1とType1.5のみ。今でいうヴィンテージとレガシーである。んがしかし当時はそこまでこのフォーマットは浸透していなかった。レガシーの前身であるType1.5はType1で禁止・制限に指定されているカードがすべて禁止という現在のレガシーとはかけ離れたフォーマットであった。そんなフォーマットを誰がやるのかというと誰もやるわけがない。当たり前だがその時もデュアルランドは買わなかった。
その後ヴィンテージとレガシーが創設されるとデュアルランドの需要は一気に高まり現在の状況になったというわけだ。あの時買っておけばと思う事もあったが小中学生が1枚1000円超えるカードをそう簡単に買えるわけがないので後悔する気にもなれない。
現在は情報伝達速度も上がり、情報格差に悩まされていた日本人も世界で活躍する一方、大会の結果や攻略記事の内容がすぐさまカードの価格に反映される。店側も自由に情報を発信できるようになったので買取価格や販売価格をリアルタイムで伝える事が出来る。これにより起きたのが異常なシングルカードの高騰である。便利な社会になったが故の悩みどころだ。
ここまで来るとレガシーの資産を一から揃えるのとスタンダードを追っかけるのとではほぼ差が無くなっている。前から言われていた事ではあるが、現在はそれが顕著になっていると思う。だからと言って辞める理由にはならないけどね。
コメント