Jiachen Tao の『Blue-Red Eldrazi』
プロツアー・ゲートウォッチの誓い優勝
24 土地
3 《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
4 《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》
4 《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》
1 《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》
2 《島/Island》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn(EXP)》
4 《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》
2 《蒸気孔/Steam Vents(EXP)》
33 クリーチャー
4 《希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope(BFZ)》
4 《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》
3 《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator(OGW)》
4 《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》
4 《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》
4 《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
2 《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》
4 《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
4 《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》
3 その他の呪文
3 《四肢切断/Dismember(NPH)》
15 サイドボード
2 《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
2 《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb(M14)》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
1 《呪文滑り/Spellskite(NPH)》
3 《頑固な否認/Stubborn Denial (KTK)》
1 《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》
無色だらけの決勝トーナメントを制したのはこの『Blue-Red Eldrazi』であった。クリーチャーだけを見るとスタンダードのカードしか入っていないがその他のカードを見ればモダンなんだというのがはっきりとわかる。
このデッキの強みはエルドラージ専用の2マナランドと言える《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》と《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》から繰り出される高速展開である。さながらレガシーの『Dragon Stompy』に通ずるものがある。こちらと違って《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》のように痛かったり《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》のように次の土地が出ると消えてしまうという事は無いのが嬉しい。まあ《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》は伝説の土地なので2枚目以降の《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》は特殊なケースが無い限り出すことができないけど。
そういうわけで1ターン目から2マナ捻出できるため動きはかなり速く、既存のデッキでは追いつけない事も多い。特に環境に突如現れたデッキなのでまだ対処法も確立していなかっただろうから余計に厳しかったはずだ。
第1ターン目に出てくるのは《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》か《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》である。どちらも1ターン目からパワー2のサイズで出てくるため序盤から高クロックが期待できる。どちらもゲーム終盤に引いてもそれなりのサイズになってくれるのがありがたい。
なお《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワー・タフネス変更能力はコピー能力ではなく、パワーとタフネスを特定の値に変えるものなので「コピー可能な値」を参照するわけではなく、あくまでも現状のパワーとタフネスを参照する点に注意したい。例えば《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》が戦場に出ている状態で《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》が出る場合、《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》は6/5として戦場に出る。このとき、望むならば《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワーとタフネスを6/5にすることが出来る。そうしたらならば《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワーとタフネスは6/5になり、加えて《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》の能力でさらに+1/+0修正が入るので7/5となる。このように全体強化能力とは相性がいいので覚えておくといいだろう。
続くターンはスタンダードでもその活躍が話題になった《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》か無色の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》である《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》が出せるはず。
《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》は貴重な飛行クリーチャーであると同時にさらに1マナ加速させる地味ながら強烈な1枚。マナを伸ばす必要が無ければそのまま3点クロックとして残ってくれるのもこのデッキにはありがたいところである。
一方の《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》は速いターンに出すことで相手のプランを崩し、こちらの展開を有利に進めさせるクリーチャーである。何より《稲妻/Lightning Bolt(M11)》一発で落ちない3/4というサイズが優秀である。
あとは大型のエルドラージを唱えていけばいい。除去がしにくい《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》に1枚で3体のエルドラージを戦場に送り込む《希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope(BFZ)》、対戦相手のクリーチャーをかっさる《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator(OGW)》等好きなのを出すといい。
ある程度エルドラージが並べば《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》と《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》の真価が発揮される。全体強化の《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》の強さは言うまでもないが《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》が繰り出すダメージは計り知れない。
このデッキの場合、無色マナと有色マナの両方が必要となるため使う土地は慎重に選ぶ必要がある。できれば両方のマナが出るカードが好ましい。そういう意味では《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》と《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》はこのデッキに合致した土地と言えるだろう。
1枚挿しされている《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》は運が良ければ好きな色が出る土地になる。最悪の場合でも無色マナが出るのでこのデッキではさほど痛くはない。ただし伝説の土地故、引きすぎても困るという事で採用枚数はできれば抑えたい。《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》自体を4枚積んでいるので手札にある土地が伝説の土地しかないというのは出来る事なら避けたい。
忘れがちだが《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》はマナ・コスト軽減効果以外にエルドラージ・クリーチャーをサーチする能力を持っている。膠着状態になった時におもむろに起動すれば勝負を決める一枚を持って来れるのもたやすい。このデッキでは採用されていないが、《絶え間無い飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》辺りをこっそり仕込んでおくのも面白そうだ。
メインの呪文は《四肢切断/Dismember(NPH)》しか入っていないので状況におじてサイドから色々と持ってくる必要がある。
まずこのデッキにとって最も脅威となるのが同等の速度を持つ『親和』である。このデッキは軽量のアーティファクトを並べて数で圧倒するデッキ。そうした構成上、《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》をX=0~1で出すとかなりえげつなくなる。そこに《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》を合わせて撃っておくとなお効果的。考えなしに《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》を使っても、すぐに展開されてしまい何の意味もなかったという事になりかねないので使うタイミングは気を付けよう。
同じく低マナ域を一気に吹っ飛ばすのが《漸増爆弾/Ratchet Bomb(M14)》である。ミラーマッチでもエルドラージ・末裔・トークンや《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》を吹っ飛ばせるので有用である。
あとはお決まりの墓地対策である《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》に、お手軽カウンターの《頑固な否認/Stubborn Denial (KTK)》に追加の除去となる《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》、それに何かと役立つ《呪文滑り/Spellskite(NPH)》が採用されている。
ペインランドとフェッチ+ショックランドからの土地からのダメージやφマナの支払いがあるので意外とライフが減りやすい。さらに環境には以前から存在する『バーン』デッキ、ミラーマッチでのエルドラージの殴り合いもあり、ライフが一気に減る事も多い。そんな状況を買えてくれるのが《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》である。採用しているクリーチャーが無色なので一気に大量のライフを回復することもできる。環境次第では採用枚数も増えるのではないだろうか。
従来のモダンに存在したデッキの中でもかなりの速さと打撃力を誇るデッキなので対処しにくい。しかし登場してしまった以上は対策を考えないといけない。さてどうしたものか。
とりあえずデッキが特殊地形だらけなのでそれを潰すカードを入れていきたい。このデッキの場合、無色マナを要求するカードは全て特殊地形なので《血染めの月/Blood Monn(9ED)》で真っ赤に染めてしまえば脅威は一気に少なくなる。ただし、早めにプレイしないと意味がないので3ターン目には確実に出しておかないと辛いだろう。
土地破壊で縛るのも1つの手だ。使うならば即効性のある《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》の方がいいだろう。基本土地を持って来られるという難点もあるが、起動までに時間がかかる《地盤の際/Tectonic Edge(EXP)》では間に合わない事もあるのでなるべく《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》で対処するべきだろう。
あとはテンポを遅らせる事だろうか。少しでも攻撃が遅れればこちらにチャンスが回ってくる。そうした戦い方が出来るデッキならば優位に立てるだろう。
純粋にグッドスタッフで攻めていくのも割といけるかもしれない。なるべくなら地上より空中で勝負できるデッキの方がいいだろう。
懸念すべきは使用されたパーツの高騰だね。早速色々と値上がりが始まっている。それとここでエルドラージの強さが判明したため、その他のエルドラージの強さも研究され始めるだろう。そのうちsolutionとまでは行かないがある程度の最適解は導き出せるだろう。
もう1つの懸念事項はパーツの禁止。最有力候補は2マナ地形の《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》か《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》のどちらか。両者ともにモダンマスターズ2015に再録されているため、これらが禁止になれば《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》という禁止カードを抱えているモダンマスターズ2015の価値をさらに落としてしまう。既に期待値が下がっているセットの価値が下がったところでどうって事は無いのだが自ら自社の製品の価値を下げるというのは何とも理解しがたい行為と言える。
プロツアー・ゲートウォッチの誓い優勝
24 土地
3 《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
4 《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》
4 《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》
1 《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》
2 《島/Island》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn(EXP)》
4 《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》
2 《蒸気孔/Steam Vents(EXP)》
33 クリーチャー
4 《希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope(BFZ)》
4 《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》
3 《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator(OGW)》
4 《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》
4 《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》
4 《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》
2 《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》
4 《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
4 《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》
3 その他の呪文
3 《四肢切断/Dismember(NPH)》
15 サイドボード
2 《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》
2 《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》
1 《漸増爆弾/Ratchet Bomb(M14)》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》
1 《呪文滑り/Spellskite(NPH)》
3 《頑固な否認/Stubborn Denial (KTK)》
1 《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》
無色だらけの決勝トーナメントを制したのはこの『Blue-Red Eldrazi』であった。クリーチャーだけを見るとスタンダードのカードしか入っていないがその他のカードを見ればモダンなんだというのがはっきりとわかる。
このデッキの強みはエルドラージ専用の2マナランドと言える《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》と《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》から繰り出される高速展開である。さながらレガシーの『Dragon Stompy』に通ずるものがある。こちらと違って《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》のように痛かったり《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》のように次の土地が出ると消えてしまうという事は無いのが嬉しい。まあ《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》は伝説の土地なので2枚目以降の《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》は特殊なケースが無い限り出すことができないけど。
そういうわけで1ターン目から2マナ捻出できるため動きはかなり速く、既存のデッキでは追いつけない事も多い。特に環境に突如現れたデッキなのでまだ対処法も確立していなかっただろうから余計に厳しかったはずだ。
第1ターン目に出てくるのは《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》か《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》である。どちらも1ターン目からパワー2のサイズで出てくるため序盤から高クロックが期待できる。どちらもゲーム終盤に引いてもそれなりのサイズになってくれるのがありがたい。
なお《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワー・タフネス変更能力はコピー能力ではなく、パワーとタフネスを特定の値に変えるものなので「コピー可能な値」を参照するわけではなく、あくまでも現状のパワーとタフネスを参照する点に注意したい。例えば《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》が戦場に出ている状態で《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》が出る場合、《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》は6/5として戦場に出る。このとき、望むならば《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワーとタフネスを6/5にすることが出来る。そうしたらならば《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic(OGW)》のパワーとタフネスは6/5になり、加えて《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》の能力でさらに+1/+0修正が入るので7/5となる。このように全体強化能力とは相性がいいので覚えておくといいだろう。
続くターンはスタンダードでもその活躍が話題になった《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》か無色の《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MOR)》である《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》が出せるはず。
《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》は貴重な飛行クリーチャーであると同時にさらに1マナ加速させる地味ながら強烈な1枚。マナを伸ばす必要が無ければそのまま3点クロックとして残ってくれるのもこのデッキにはありがたいところである。
一方の《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》は速いターンに出すことで相手のプランを崩し、こちらの展開を有利に進めさせるクリーチャーである。何より《稲妻/Lightning Bolt(M11)》一発で落ちない3/4というサイズが優秀である。
あとは大型のエルドラージを唱えていけばいい。除去がしにくい《現実を砕くもの/Reality Smasher(OGW)》に1枚で3体のエルドラージを戦場に送り込む《希望を溺れさせるもの/Drowner of Hope(BFZ)》、対戦相手のクリーチャーをかっさる《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator(OGW)》等好きなのを出すといい。
ある程度エルドラージが並べば《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》と《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》の真価が発揮される。全体強化の《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》の強さは言うまでもないが《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》が繰り出すダメージは計り知れない。
このデッキの場合、無色マナと有色マナの両方が必要となるため使う土地は慎重に選ぶ必要がある。できれば両方のマナが出るカードが好ましい。そういう意味では《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》と《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》はこのデッキに合致した土地と言えるだろう。
1枚挿しされている《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》は運が良ければ好きな色が出る土地になる。最悪の場合でも無色マナが出るのでこのデッキではさほど痛くはない。ただし伝説の土地故、引きすぎても困るという事で採用枚数はできれば抑えたい。《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》自体を4枚積んでいるので手札にある土地が伝説の土地しかないというのは出来る事なら避けたい。
忘れがちだが《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》はマナ・コスト軽減効果以外にエルドラージ・クリーチャーをサーチする能力を持っている。膠着状態になった時におもむろに起動すれば勝負を決める一枚を持って来れるのもたやすい。このデッキでは採用されていないが、《絶え間無い飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》辺りをこっそり仕込んでおくのも面白そうだ。
メインの呪文は《四肢切断/Dismember(NPH)》しか入っていないので状況におじてサイドから色々と持ってくる必要がある。
まずこのデッキにとって最も脅威となるのが同等の速度を持つ『親和』である。このデッキは軽量のアーティファクトを並べて数で圧倒するデッキ。そうした構成上、《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》をX=0~1で出すとかなりえげつなくなる。そこに《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》を合わせて撃っておくとなお効果的。考えなしに《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall(10ED)》を使っても、すぐに展開されてしまい何の意味もなかったという事になりかねないので使うタイミングは気を付けよう。
同じく低マナ域を一気に吹っ飛ばすのが《漸増爆弾/Ratchet Bomb(M14)》である。ミラーマッチでもエルドラージ・末裔・トークンや《終わりなきもの/Endless One(BFZ)》を吹っ飛ばせるので有用である。
あとはお決まりの墓地対策である《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(ALA)》に、お手軽カウンターの《頑固な否認/Stubborn Denial (KTK)》に追加の除去となる《はらわた撃ち/Gut Shot(NPH)》、それに何かと役立つ《呪文滑り/Spellskite(NPH)》が採用されている。
ペインランドとフェッチ+ショックランドからの土地からのダメージやφマナの支払いがあるので意外とライフが減りやすい。さらに環境には以前から存在する『バーン』デッキ、ミラーマッチでのエルドラージの殴り合いもあり、ライフが一気に減る事も多い。そんな状況を買えてくれるのが《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》である。採用しているクリーチャーが無色なので一気に大量のライフを回復することもできる。環境次第では採用枚数も増えるのではないだろうか。
従来のモダンに存在したデッキの中でもかなりの速さと打撃力を誇るデッキなので対処しにくい。しかし登場してしまった以上は対策を考えないといけない。さてどうしたものか。
とりあえずデッキが特殊地形だらけなのでそれを潰すカードを入れていきたい。このデッキの場合、無色マナを要求するカードは全て特殊地形なので《血染めの月/Blood Monn(9ED)》で真っ赤に染めてしまえば脅威は一気に少なくなる。ただし、早めにプレイしないと意味がないので3ターン目には確実に出しておかないと辛いだろう。
土地破壊で縛るのも1つの手だ。使うならば即効性のある《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》の方がいいだろう。基本土地を持って来られるという難点もあるが、起動までに時間がかかる《地盤の際/Tectonic Edge(EXP)》では間に合わない事もあるのでなるべく《幽霊街/Ghost Quarter(ISD)》で対処するべきだろう。
あとはテンポを遅らせる事だろうか。少しでも攻撃が遅れればこちらにチャンスが回ってくる。そうした戦い方が出来るデッキならば優位に立てるだろう。
純粋にグッドスタッフで攻めていくのも割といけるかもしれない。なるべくなら地上より空中で勝負できるデッキの方がいいだろう。
懸念すべきは使用されたパーツの高騰だね。早速色々と値上がりが始まっている。それとここでエルドラージの強さが判明したため、その他のエルドラージの強さも研究され始めるだろう。そのうちsolutionとまでは行かないがある程度の最適解は導き出せるだろう。
もう1つの懸念事項はパーツの禁止。最有力候補は2マナ地形の《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》か《ウギンの目/Eye of Ugin(EXP)》のどちらか。両者ともにモダンマスターズ2015に再録されているため、これらが禁止になれば《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》という禁止カードを抱えているモダンマスターズ2015の価値をさらに落としてしまう。既に期待値が下がっているセットの価値が下がったところでどうって事は無いのだが自ら自社の製品の価値を下げるというのは何とも理解しがたい行為と言える。
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