Jon Finkel の『Seasons Past Control』
プロツアー・イニストラードを覆う影第5位

26 土地
3 《進化する未開地/Evolving Wilds(BFZ)》
5 《森/Forest》
4 《風切る泥沼/Hissing Quagmire(OGW)》
2 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes(ORI)》
12 《沼/Swamp》
4 クリーチャー
2 《ゲトの裏切者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》
2 《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》
30 その他の呪文
4 《闇の誓願/Dark Petition(ORI)》
1 《死の重み/Dead Weight(SOI)》
2 《強迫/Duress(DTK)》
4 《闇の掌握/Grasp of Darkness(SOI)》
1 《無限の抹消/Infinite Obliteration(ORI)》
4 《衰滅/Languish(ORI)》
1 《ニッサの復興/Nissa’s Renewal(BFZ)》
4 《骨読み/Read the Bones(ORI)》
3 《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》
2 《過ぎ去った季節/Seasons Past(SOI)》
2 《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》
2 《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
15 サイドボード
1 《翼切り/Clip Wings(SOI)》
3 《死の重み/Dead Weight(SOI)》
2 《強迫/Duress(DTK)》
1 《無限の抹消/Infinite Obliteration(ORI)》
1 《ゲトの裏切者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》
3 《帰化/Naturalize(DTK)》
1 《護法の宝珠/Orbs of Warding(ORI)》
1 《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
2 《悪性の疫病/Virulent Plague(DTK)》
 新環境で登場した黒緑のコントロールデッキ。異なったマナ域のカードを1枚ずつ好きなだけ墓地から戻せる《過ぎ去った季節/Seasons Past(SOI)》がキーカードの1つ。とは言え6マナと重いので採用枚数は2枚にとどまっている。使用後にライブラリーの一番下に戻るうえに《闇の誓願/Dark Petition(ORI)》で自由に持って来れるので問題はない。
 《闇の誓願/Dark Petition(ORI)》があればデッキに1枚挿ししたカードや対戦相手に刺さるカードを持って来れるため対応力は高い。その反面、無駄なカードを引いてしまうリスクもあるのでデッキ構築は難しい。
 メインもサイドも割と自由に構築できるのでプレイヤーやメタゲームに応じて様々なレシピが見られる事になるだろう。

Brad Nelson の『Goggles Ramp』
プロツアー・イニストラードを覆う影第6位

24 土地
3 《燃えがらの林間地/Cinder Glade(EXP)》
4 《溺墓の寺院/Drownyard Temple(SOI)》
8 《森/Forest》
4 《獲物道/Game Trail(SOI)》
5 《山/Mountain》
4 クリーチャー
1 《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》
3 《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》
30 その他の呪文
3 《巨人の陥落/Fall of the Titans(OGW)》
4 《焦熱の計画/Fiery Impulse(ORI)》
4 《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》
2 《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》
3 《マグマの洞察力/Magmatic Insight(ORI)》
4 《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》
3 《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles(ORI)》
4 《苦しめる声/Tormenting Voice(SOI)》
3 《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》
2 プレインズウォーカー
2 《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》
15 サイドボード
1 《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》
3 《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》
2 《龍詞の咆哮/Draconic Roar(DTK)》
1 《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka(DTK)》
2 《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》
3 《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》
3 《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》
 《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles(ORI)》から火力呪文を唱えて対戦相手を焼き殺すというデッキ。マジック・オリジン発売後にも活躍したが、ローテーション後に姿を潜めていたがここにきてプロツアートップ8に躍り出た。
 いずれにせよ《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles(ORI)》が5マナと重めなので《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage(ORI)》や《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》を使って速いターンに出す。
 また《マグマの洞察力/Magmatic Insight(ORI)》や《苦しめる声/Tormenting Voice(SOI)》と言った手札を捨てるカード、《世界を壊すもの/World Breaker(OGW)》のように土地を生け贄に捧げる必要がるカードがあるため《溺墓の寺院/Drownyard Temple(SOI)》が入っている。墓地から戦場に出す行為は土地プレイに含まれないのでそのターンに続けて土地を出すことが出来るのだ。
 プロツアーの台風の目ともいえるデッキ。今後はやるかどうかはちょっと怪しい。

Luis Scott-Vargasの 『Black-Green Aristocrats』
プロツアー・イニストラードを覆う影第7位

23 土地
8 《森/Forest》
4 《風切る泥沼/Hissing Quagmire(OGW)》
4 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes(ORI)》
4 《沼/Swamp》
3 《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey(SOI)》
30 クリーチャー
4 《膨れ鞘/Blisterpod(BFZ)》
4 《地下墓地の選別者/Catacomb Sifter(BFZ)》
4 《薄暮見の徴募兵/Duskwatch Recruiter(SOI)》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》
2 《異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer(ORI)》
4 《壌土のドライアド/Loam Dryad(SOI)》
4 《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ORI)》
4 《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat(BFZ)》
7 その他の呪文
4 《集合した中隊/Collected Company(DTK)》
3 《謎の石の儀式/Cryptolith Rite(SOI)》
15 サイドボード
1 《肉裂きの匪賊/Fleshbag Marauder(ORI)》
2 《ゲトの裏切者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet(OGW)》
2 《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》
4 《精神背信/Transgress the Mind(BFZ)》
4 《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》
2 《ウルヴェンワルドの謎/Ulvenwald Mysteries(SOI)》
 おなじみの生け贄を要求するクリーチャーと死亡時誘発を持つクリーチャーを組み合わせたデッキ。美しいシナジーを生み出す人気の高い戦略である。
 このデッキで採用されている《壌土のドライアド/Loam Dryad(SOI)》は待望の1マナのマナ・クリーチャーである。しかし単体ではマナが出ないため見逃していた人も多かったようだが、このデッキのようにクリーチャーがたくさん並ぶデッキであれば3ターン目以降は色マナが安定するようになるので思っていた以上に強いクリーチャーだったことが分かったようだ。
 このデッキの場合、さらに展開力を高めるため《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を入れている。また《謎の石の儀式/Cryptolith Rite(SOI)》でその時点で生け贄に捧げる必要がないエルドラージ・末裔トークンを色マナ供給源として扱う事が出来る。
 緑系のデッキのサイドボードによく採用されているのが《不屈の追跡者/Tireless Tracker(SOI)》である。継続的に手がかりトークンを出せるうえに成長していくクリーチャーのためアドバンテージを稼ぎやすいクリーチャーだ。今もじわじわと値段が上がっており、ブースターパックが2つ入っているエントリーセットの定価と同じ値段になりつつある。欲しい人は早めに確保だ。

Luis Salvatto の『Red-White Eldrazi Goggles』
プロツアー・イニストラードを覆う影第8位

26 土地
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(ORI)》
2 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos(ORI)》
3 《溺墓の寺院/Drownyard Temple(SOI)》
8 《山/Mountain》
4 《鋭い突端/Needle Spires(OGW)》
2 《平地/Plains》
1 《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》
2 《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey(SOI)》
10 クリーチャー
2 《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》
2 《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》
2 《作り変えるもの/Matter Reshaper(OGW)》
4 《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》
20 その他の呪文
2 《巨人の陥落/Fall of the Titans(OGW)》
3 《焦熱の計画/Fiery Impulse(ORI)》
3 《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》
3 《稲妻の斧/Lightning Axe(SOI)》
2 《マグマの洞察/Magmatic Insight(ORI)》
3 《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles(ORI)》
4 《苦しめる声/Tormenting Voice(SOI)》
4 プレインズウォーカー
3 《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger (SOI)》
15 サイドボード
1 《アヴァシンの裁き/Avacyn’s Judgment(SOI)》
1 《両手撃ち/Dual Shot(SOI)》
2 《エルドラージの寸借者/Eldrazi Obligator(OGW)》
2 《神聖なる月光/Hallowed Moonlight(ORI)》
2 《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver(OGW)》
1 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger(SOI)》
1 《次元の激昂/Planar Outburst(BFZ)》
2 《引き裂く流弾/Rending Volley(DTK)》
3 《荒野の確保/Secure the Wastes(DTK)》
 エルドラージデッキに《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles(ORI)》をぶち込んだ豪快なデッキ。
 黒マナや青マナを必要としないのに《コイロスの洞窟/Caves of Koilos(ORI)》
と《シヴの浅瀬/Shivan Reef(ORI)》が入っているのは無色マナが出る《平地/Plains》と《山/Mountain》という扱いだろう。
 火力呪文に《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》を採用しているので手札を捨てる手段は多めに入っている。そういった意味では《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger (SOI)》は欲しいところ。相手が危険なエンチャントを積んでいる場合はサイドから投入したい。なおアーティファクトとクリーチャーはタップ状態でないと追放できない点に気を付けよう。

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